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2月14日文化人類学カフェから

2013年03月30日(土)

「贈り物」

西川勝(大阪大学コミュニケーションデザイン・センター)

2月の人類学カフェは「贈り物」について考えました。バレンタイン・デーの内輪話からはじまって、人類学の名著であるマルセル・モースの「贈与論」の紹介へとつながる面白い内容でした。
私たちの暮らしに、贈り物はさまざまな姿で現れます。人生の節目を祝う贈り物や、季節の行事に即した贈り物もあります。また、ちょっとした旅行や訪問の際に持参するお土産もあります。もらって嬉しい贈り物ですが、モースのよると、贈り物には必ず返礼の義務が伴っているので、人と人のあいだに贈り物が循環する仕組みが生まれるというのです。
「心を込めた贈り物」という言い方が良くされますが、込められた心は、贈った人の大切な心ですから、もらった人は「贈った人の心」を、別の贈り物に乗せて返さなければいけません。
お金で物を売り買いする「交換」と違って「贈与」は、一回きりで終わらないのは、贈り物には心が込められているからなのです。

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